トップページ > 密教法具 > その他
日本が誇る金工芸品
47154-密教法具「種子華鬘 大日如来」
(しゅじけまん)
華鬘(けまん)とは、花の輪をかたちどった飾り物のことで、寺院のお堂の中を飾るものです。
ふつう、華鬘というと、花輪飾りや唐草文様の透かし彫りなど、豪華な装飾が施された派手な作風が印象的ですが、本作にはそのような派手な装飾は一切なく、シンプルな扇形のフォルムに、中央の蓮華座に大日如来の種子が置かれているだけの作品です。
しかし、このシンプルさが逆に大日如来の存在感を強調させ、あまねく世界を照らすにふさわしい上質の鍍金ならではの光沢が、迷いの海の中で溺れている私たちに救いの手を差し伸べてくれているような、あたたかい感覚に導いてくれることでしょう。
大日如来は、宇宙の真理そのものをあらわすとされる密教の絶対的中心の本尊です。宇宙のすべてを体現した本作を手元にとどめ、相対する。この得がたい機会を逃し無きよう、お薦めいたします。
■サイズ:横幅115mm x 縦90mm
■仕上げ:銅造鍍金、彫金仕上げ
※この密教法具は限定1点ものです。ご注文の前に、必ず在庫確認の問合せをお願いいたします。
この密教法具はすべて手作りで作られているため、実際の商品とデザイン・色合い等が若干異なる場合がございます。あらかじめ、ご了承ください。
解説:華鬘(けまん)
■華鬘(けまん)というのは、花の輪をかたちどった飾り物のことで、寺院のお堂の中を飾るものです。元々は、古代インドなどで花を糸で連ねて輪に結んだアクセサリーのことでした。それが、仏教に取り入れられて、仏さまを飾る仏具(ぶつぐ)となり、永久性を保つために花以外の様々なもの(糸・牛皮・金銅・木)で作られるようになったといわれています。
■華鬘(けまん)には団扇形と花輪形の二種類の形が主流とされます。団扇形は文字通り、うちわ形の上部に釣環、下部に総金具、鈴、瓔珞などを付け、板の表に迦陵頻伽文、蓮華文、宝相華唐草文などを、金銅板製では透彫りで、木版や牛皮製などでは彩色で描いたものが多とされています。花輪形は、当初の生花を連ねた伝統が形式に残され、いずれも中央に結び紐状の装飾を残すのが一般的とされています。
※密教法具:商品一覧 |