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意のままに様々な願いをかなえる宝
46706-密教法具「如意宝珠(三弁宝珠)」
如意宝珠は、仏教の経典では、心の中で思い描いたものをすべて与え、あらゆる願いを叶える宝とされています。その無限の価値から仏や仏教の象徴とされ、地蔵菩薩や虚空蔵菩薩の持物、三昧耶形(仏を表す象徴物)とされます。また、増益の現世利益を祈る対象ともなっています。
本作は、虚空蔵菩薩の持物としてよく見られる、三つの宝珠が積み重なり(一般には下に2個横に並び、その上に1個乗った形)火炎に包まれた、別称「三弁宝珠」と呼ばれている如意宝珠です。3つの宝珠部分には鍍金が施されています。
また、本作はボリューム感のある造形とズッシリとした重量感が特徴です。デザイン的にもユニークであり、インテリアとして飾られても面白いでしょう。
■サイズ:高さ130mm x 幅75mm x 奥行65mm
■材質、仕上げ:銅造、鍍金・彫金仕上げ
税込価格:¥27,000
(本体価格:¥25,000)
- 販売終了いたしました -
←同じ形の鍍金なしタイプもございます。こちらも是非ご覧ください。
この密教法具はすべて手作りで作られているため、実際の商品とデザイン・色合い等が若干異なる場合がございます。あらかじめ、ご了承ください。
解説:宝珠とは?
■宝珠は「摩尼宝珠」あるいは「如意宝珠」ともいわれ、仏像やお地蔵様が手にしている、球形で上部が尖っている珠が宝珠です。仏像が持つ球形〜球に近い形の珠はすべて如意宝珠と呼ばれます。
■サンスクリット語では「マニ」または「シンタ・マニ」とよばれ、「摩尼宝珠」はサンスクリット語と漢語を重ねた呼び方です。「マニ」は珠、「シンタ」は「知る・熟考する」などを意味する言葉です。シンタ・マニ=如意宝珠は「意」の「如」く・・・すなわち「思いのまま」という意味を持ちます。仏教の経典では、宝珠は心の中で思い描いたものをすべて与え、あらゆる願いを叶えるとされています。
■如意宝珠の由来には種々の説があり、龍王や摩羯魚の脳、あるいは鳳凰の肝より採れると考えられていました。また、あらゆる願いを叶える不可思議の功力をそなえた玉とされていた宝珠は、しばしば仏舎利(釈尊の遺骨)とも同一視されました。
■宝珠=仏舎利の傾向は、真言宗において特に顕著であったといわれています。その根拠として、空海の教えのなかで、宝珠を鳳凰の肝や龍の脳ではなく、「自然の道理にして如来の分身」であると述べていたことが当てはまります。そのような教義に則り、真言系寺院を中心に宝珠をかたどった容器に舎利を納めた宝珠形舎利容器が制作されるようになったといわれています。
■宝珠は前述の通り、あらゆる願いをかなえてくれる魔法の珠とされていますが、もちろんこのような珠が実在しているはずもなく、経典では「宝珠を持っても心が清浄でなければ、仏の声を聞くことはできない」として、持つ人の心根の大切さを説いています。珠のように美しく心を磨き、努力を怠らずに徳を積みなさい。そうすればどのような困難に直面しても、それを乗り越えて願いを叶えることができる・・・宝珠は、そうした教えを人々に伝える役割を担っているのです。
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