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天体の神々の王者が、貴方を運命の病から護ります
45376-仏教仏像「ラーフ(羅ごう)」
古代より、天体は人の運命を司るものとして考えられ、西洋占星術やインド占星術など、洋の東西を問わず、数々の星占いが生み出されてまいりました。宇宙は様々なリズムや周期など、一定の規則や法則性に従って動いており、当然ながら宇宙の一部である私たち人間も、その法則性の中で動いていると考えられます。科学や文明が発達した現代社会においても、人生の岐路に立った時などには易占によって最善の策を講じるというのも、ひとつの解決方法ですよね…しかし、運命に翻弄されがちとお考えの方は、できれば少しでも自分の運命を自力でコントロールしたいと強く願うのではないでしょうか?
この仏像は、そんな願いをお持ちの方に特にオススメしたい逸品です。
古代インドの占星術においては九曜(ナヴァ・グラハ)と呼ばれる九つの占星惑星が用いられ、人々の繁栄や収穫、健康に大きな影響を与える吉凶星としてたいへん重要視されてきました。その中でも「ラーフ(羅ごう星)」は、九曜の天体を神格化した神々の中において最高の王者とされています。さらに、このラーフの尊像を持つ者は、運命が撒き散らす病から護られるといわれています。
この仏像はご覧の通り、団子状に積み重なった多くの憤怒面と4本の腕、下半身が蛇という、たいへんインパクトのあるお姿です。天体の神々の王者らしく、鬼気迫る恐ろしい程の威圧感で迫ってまいります。元はインド神話の「アスラ(阿修羅)」のひとりであったというのも納得です。数ある仏像の中でも屈指の異形仏ですので、好きな方にはたまらない造形美といえるでしょう。
とても独特で妖艶な雰囲気を持つこの仏像は、他の作品にはない、何か特別なパワーを貴方に感じさせてくれるかもしれません・・・
■サイズ:高さ310mm x 幅200mm x 奥行130mm
■材質、仕上げ:銅造、彫金仕上げ
※この仏像は限定1点ものです。ご注文の前に、必ず在庫確認の問合せをお願いいたします。
解説:ラーフ(羅ごう)
■ラーフは、古代インド占星術において九曜(ナヴァ・グラハ)と呼ばれる九つの占星惑星のひとつで、九曜の天体を神格化した神々の中において、最高の王者とされています。そして、このラーフの尊像を持つ者は、運命が撒き散らす病から護られるといわれています。
■元はインド神話の「アスラ(阿修羅)」のひとりで、神話によると、神々とアスラは不死の霊薬「アムリタ」をめぐって争い、それに勝利した神々が「アムリタ」を飲んだとされています。しかし、その神々の中にアスラであったラーフが神に化けて紛れ込み、一緒に「アムリタ」を口にしました。しかし、太陽神と月神に見つかり、ヴィシュヌ神に密告されてしまい、ラーフは円盤(チャクラム)で首と胴体をヴィシュヌ神に切断されてしまいました。しかし、ラーフは不死の霊薬を飲んでいたため、切られた首だけが不死になってしまい、ヴィシュヌに告げ口した太陽と月を恨み、太陽と月を飲み込んで日蝕や月蝕を引き起こす悪星になったといわれています。ちなみに、切られた胴体も凶兆の星「ケートゥ(計都星)」として九曜のひとつとなっています。
解説:九曜(ナヴァ・グラハ)
■九曜(ナヴァ・グラハ)は、インド天文学や占星術における九つの惑星の総称で、人々の繁栄や収穫、健康に大きな影響を与える吉凶星としてたいへん重要視されてきました。太陽(スーリヤ)・月(ソーマ)・火星(マンガラ)・水星(ブダ)・木星(ブリハスパティ)・金星(シュクラ)・土星(シャニ)の実在する七つの惑星「七曜」と実在しない羅ごう星(ラーフ)・計都星(ケートゥ)を加えたものが九曜と呼ばれます。
■九曜を用いたインド占星術は、ネパールやチベットなど周辺の地域でも盛んであり、後に密教の星宿の神々としても取り入れられ、法界語自在マンダラにおいては、九曜がほかの28種の星宿(二十八宿)などとともにマンダラ内部の神々を守護するかのように、マンダラのいちばん外側に位置しています。
■また、密教に取り入れられた後には中国にも伝えられ、さらに平安時代には日本にも伝えられて「宿曜道」や「陰陽道」にも用いられるようになったといわれています。
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