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仏の教えを守る護法尊
43298-仏教仏像「馬頭観音(ハヤグリーヴァ)」
日本では滅多にお目にかかることはできない、チベット密教の護法尊である「馬頭観音(ハヤグリーヴァ)」の仏像です。
馬頭観音は「観音」とつく名の通り、観音菩薩の変化観音として、日本では六観音のひとつとして知られていますが、チベットでは仏教や菩薩の教えを守り、曼荼羅の方位を守る十忿怒尊のひとつとされています。
本作を見るとお分かりのとおり、観音ならではの慈愛の表情は一切なく、目尻を吊り上げ、怒髪天を衝き、牙を剥き出した忿怒(ふんぬ)相が強調されています。
また「馬頭」という名称のゆえか、あらゆる畜生類を救う観音であるともいわれ、近年では競馬の必勝祈願にも用いられているそうです。
■サイズ:高さ215mm x 幅135mm x 奥行85mm
■仕上げ:銅造、彫金仕上げ
税込価格:¥129,600
(本体価格:¥120,000)
- 販売終了いたしました -
解説:馬頭観音(ハヤグリーヴァ)
■馬頭観音は、観音菩薩の変化観音として、日本では、六観音のひとつとして知られていますが、チベットでは、仏教や菩薩の教えを守り、曼荼羅の方位を守る十忿怒尊のひとつとされています。
■サンスクリット語では「Hayagriva(ハヤグリーヴァ)」といい、「馬の頭をもつもの」という意味です。日本語では「馬頭観音菩薩」、「馬頭観世音菩薩」、「馬頭明王」などさまざまな呼称があります。衆生の無智・煩悩を排除し、諸悪を毀壊する菩薩であるとされています。
■他の観音像が女性的で穏やかな表情で表わされるのに対し、馬頭観音のみは、目尻を吊り上げ、怒髪天を衝き、牙を剥き出した忿怒(ふんぬ)相で表されます。このためか、「馬頭明王」と称し、菩薩部ではなく明王(みょうおう)部に分類されることもあります。インド本来では、馬頭人身の姿であったが、日本には伝えられていません。また「馬頭」という名称のゆえか、あらゆる畜生類を救う観音であるともいわれています。
■代表的な姿は、前述のような忿怒相で、頭上に馬頭を戴き、三面三目八臂(額に縦に一目を有する)とする姿が多く、それ以外のお姿も多数存在しています。頭上に馬頭を戴き、胸前で馬頭印と称する印相を示しています。
■馬頭観音を念誦すれば、大忿怒の形を現して、諸々の魔障を破壊し、威光をもった日輪となって衆生の心の闇を照らし苦を断ち、地獄・餓鬼・畜生・修羅の悪い因縁に通ずる苦悩を全て打ち破るとされています。馬が食物を食べ尽くすように、一切衆生の煩悩を全て滅してしまうと言うところから、多くの功徳があるようです。
■地方に行くと、道端に馬頭観音の石仏が祀られている様子を見かけますが、これは、馬が交通手段だった昔、馬の安全・病気そして交通安全を祈って建てられたものだそうです。近年では、競馬場の近くに祀られていて、レース中に亡くなった馬などの供養に用いられている場合が多いそうです。
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